呑兵衛爺の暮れ暮れ草(3) 酒の功罪

普段は夜中に1〜2回トイレに行くのに本日は朝5時半頃が一回目の目覚めであった。夜半に目覚めた場合は大抵寝床の中ですぐに寝付けないので枕頭のラジオを点けてラジオ第一の「ラジオ深夜便」などを聴く。深夜便は5時で終了していたのでラジオ第二にダイヤルを合わせると丁度古典講読「耳で聴く、徒然草に学ぶ精神世界」(38)が流れて来た。徒然草第百七十五段 酒についての講義である。私はまだ夢うつつ状態で関心の高い段落を傾聴した。大酒飲みや下戸の姿が詳細に述べられているが我々の現代世界とほとんど変わらない事が書いてある。実に600年以上前の過去の事である。「酒は百薬の長」と