大変ながらくお待たせ致しました・よさこい節最終話

ときは安政二年(1855)十月初め、伊予の国、川之江に流されました純信は笠取峠の茶屋で川之江の顔役「亀吉」という大変世話好きな親分に出会うのでございます。

そして純信さんは亀吉に自分の素性や破戒僧として還俗するいきさつを告白し始めるのでございます。

しかし亀吉は「坊主頭をみりゃあ、大よその察しはつきまっさぁ」と笑って純信の身柄を引き受けてくれたのでございます。

そして純信は離れ屋を借りて、自分の学識を活用し寺小屋を開くのでございました。

最初は少人数しか集まらなかった寺子屋も純信の学識、人柄が評判を呼び、寺子屋は常時五十人を超す盛況となったのでご