「美しい樹木の姿を求めて旅をする」

樹木の美しさを見ると心がやすまります。心が静まります。自分の愚かさに気がつきます。
ですから私は樹木を愛しています。尊敬しています。
幼いころからの樹木とのお付き合いを時々思い出しています。
戦前、戦後に仙台の郊外に育った私は山林の中で一人遊びをしていました。雑木林を抜けると亭々と聳える赤松の林があり、何故かいつもトンビが舞っていたのです。その鳴き声が今でも耳に残っています。私は樹木に憧れ、樹木を友にし、樹木を尊敬していたのです。
中年になって少し心の余裕が出来たころ、山林の中に小さな小屋を建てました。
山梨県北杜市の甲斐駒岳の山麓に広がる深い、深い森の