鳥越碧 の 波枕 おりょう秘抄

★3.5 龍馬の妻・おりょうの生涯を描く。

物語は明治8年(1875年)、35歳のツルという名で西村松兵衛の幸せな妻を演じるところから始まる。

そしてここからカットバック手法(現在と過去を交互に描く)で語られていく。

高名な医者の父と公家の出の母、2人の妹と2人の弟を持つ。その父親が没すると、一家の生活はおりょうの双肩に。

勤王の志士を匿う宿に働くうちに龍馬を知るが、おりょうの名も敵対勢力に知られてしまい、京に居られなくなる。

龍馬はやむなくおりょうを京から連れ出し妻と遇するが・・・。たが、「龍馬の妻という看板」は龍馬が死んでしまえば何ら役に立