笹子峠に立った。新緑がまぶしい大月方面を一人ながめていた。
ふと82才の北斎がここにこうして大月を振り返ったんだろうか?当時は甲州街道とはいえ峠は間道にちかいような山道だったろう。
江戸から小布施まで6日で歩いたらしいから
本当なんだろうか? 笹子峠をこえるのに一日はかかったろうし、もうひとつ諏訪から塩尻峠もある。相模の小仏峠も越えた。
晴天続きだったんだろうか? 雨にふられなかったんだろうか? 草鞋だって峠を越えるのにはなん足も代えなければならないはず! 疑問は疑問をうみ迷路になるが峠を越えなければ甲州には入れないのはまちがいないから! 一人で?? 役