自殺の予知

「ナラタージュ」島本理生著を読み終わる。

今年の直木賞受賞作「ファーストラブ」よりも良いと感じた。

ナラタージュの登場人物は、
前回の私のブログで書いた、苦しさを出さない人が多い。
自殺した高校生の塚本柚子さん。
苦しみを押し殺して、いつも明るく快活。
そして、突然の自殺。

自殺する人は、事前の察知が難しい。
作中の教師(葉山先生)はいくらか気づいて、
フォローしていながらも、止めることができなかった。

奥さんと恋人(教え子)の間で煩悶する教師。
いくら事情があっても、どちらかを選ばないといけない。

小説の最後、私には説明が足りないと思う。