子供の頃、いつも思っていた
なぜ、神様は私に何も下さらなかったのか

友達はそれぞれに優れたものを持っている
頭の良い人、スポーツが万能な人
絵の上手な人、音楽に優れた人
とても美人な人、スタイル抜群の人
話の上手な人

私には優れたものは何もなく
みんなとドッチボールをすればいつも転んで膝小僧を擦りむく
何をしても劣った子だった

それでも時は過ぎ大人になった
ある日、身体にひどい痛みを感じた
日に日に痛みがひどくなり近くの病院に行った

先生曰く
そんなにあっちもこっちも痛いと言ってもね
癌の人の痛みを考えればあなたのはワガママだと
脳が痛みを勝手に