蓼科山365日 12-16-19 新酒の仕込み

地元長野県の佐久地方は「佐久鯉」と共に、昔から米どころで、また酒蔵も多い地方です。

海抜700mの高原にあり昔から信州でも指折りの穀倉地帯です。とりわけ粘土質の水田でとれた良質なお米であり、秩父山系と八ヶ岳を源泉とする千曲川など寒冷という気候条件も相まって米作りに最適な地域です。

伝統的な酒造りをする各地の蔵では、昔ながらに冬の寒いさなかにお酒を仕込む「寒造り」が行われています。

一般に、薄暗い酒蔵では大きなタンクが並び、梯子をかけて中を覗くと、白濁した諸味が、ぷつん、ぷつん音を立てて、若い甘酸っぱい香りがする。香りと寒気が一緒になって肌に浸みる