連載:故郷の南志見城山物語

今昔物語の能登/故郷の南志見城山物50

輪島の歴史で今昔物語によると、古代貴族の見方とその変化ぶりがわかるとしている。鬼の寝屋島には鮑の多くあれば、光の島という浦から1昼夜、その先に猫の島もありさらに一昼夜、高麗に渡るほど遠くない。然れども猫の島までは人不行としている。

また、高麗に渡るばかりの遠き島・小さき島ながら珍奇な漂着のあるところとしている。

光の島という浦から海士450人渡れり。藤原通宗朝臣能登守の時(11世紀ごろ)、鮑取が絶えたりとある。

古代貴族の見方とは、震旦人(中国)の船海難としてか、「鳳至の孫」は、百丈ばかりの波立てくるを見ること。太政官数で見てとれる。

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