おくのほそ道 自粛編

一人旅すら、人に迷惑をかけたり、嫌がられる恐れのあるコロナウィルス感染拡大中の昨今だ

そういうこともあり、僕は、元来、人気の少ない裏地や場末を散策することにしている

しかし、自分の時間、空間に浸りたい老いた僕には、居心地は悪くはない

道端には仰向けの蝉の死骸や、干からびたミミズがあったりするアスファルトで舗装されていない地道を歩く

ここは、奈良公園から少し外れた、裏寂れた商店街の外れの場末の骨董品屋風の喫茶店への道

猛暑の日差しも、人影もなき街の吹きだめのような空間の地

経済活動とは縁もないような古い商店や飲食店が数店、昭和さながらの出で立ち