焼き場に立つ少年

ジョー、オダネルはアメリカ海軍の従軍カメラマン。
長崎の原子爆弾の威力を記録せよと派遣をされた。
彼は任務を忠実にこなしたが
同時に自分のカメラでも写真を撮っていたのだ。

その中の一枚が『焼き場に立つ少年』

佐世保から長崎に入った私は、
小高い丘の上から下を眺めていました。
すると、白いマスクをかけた男達が目に入りました。
男達は、60センチ程の深さにえぐった穴のそばで、
作業をしていました。

荷車に山積みにした死体を、石灰の燃える穴の中に、
次々と入れていたのです。

10歳ぐらいの少年が、歩いてくるのが目に留まりました。
おんぶひもをたすきにか