試験を終えた学生服たちが一斉に歩き出した
まるで光に向かって歩くように胸を張って
私も皆と同じように明日に向かって歩いていた
懐かしいセーラー服姿の少女が駆け寄ってきた
誰だかわからないがとても懐かしい人だった
さも当たり前の様に私に並ぶと腕を取った
二人とも前を向いたままだったが
お互いがしっかりと手をつなぎ合っていた
不意に君が「こうしてると鬱陶しいかな」と聞いた
「そんなことないよ」そう言うと初めて君は私を見た
「この素敵な人は私の恋人だ」そう叫びたい気分だよ
私がそう言うと君は照れたようにうつむいた
そして嬉しそうに私の腕