連載:妄想爺やの春夏秋冬4

一枚の皮にむけたよ子の林檎 姿を消したスターキング

子供の頃、林檎と言えばスターキングという品種だった

たしか、小学校の給食にまるまる一個のスターキングがデザートで出たように覚えている

割と大きめな林檎だった

小ぶりのりんごには紅玉というものがあったように思う

今でも、祭りの夜店にりんご飴として棒に刺されて水飴でくるまれているのは、紅玉りんごだと思う

昨今、林檎と言えばふじりんごであろう

あと、薄緑色の王林も人気がある

僕はふじりんごが好きだ

瑞々しく、ほどよく甘酸っぱい味が美味しい

スターキングは実がパサパサしていて、甘みも酸味も少なかったように思う

林檎はいちごほど品種改良が進んで