連載:妄想爺やの春夏秋冬4

手のひらにすくいあげたき新米や 新米を炊いて食べる

昨今、小麦や野菜の値上がりが、食卓を直撃している

だが、日本人にとって一番の関心事は、米の価格であると思う

昨今、パン派の人は多い

しかし、朝昼晩がパン食である人は、そういないだろう

この秋の米の収穫は不作ではなくて幸いだ

もとから、パン食に比べれば安価な米食だ

ありがたい食材である

拙句一句

手のひらに
すくいあげたき
新米や

よく母から聞かされてきた戦時中の話しでは、米は、食べるなど贅沢どころか、手に入らない希少品であった

米の代わりにさつま芋を食べていたとも聞いた

だが終戦後、米の品種改良がすすみ、美味しくもなり、天候不順にも