残照
いつか君に約束した 素敵な風景を送ると
それを果たす為に 僕はこの里を訪ねた
高台から見下ろす谷に
肩を寄せ合う様に数軒の家がならぶ
今はもう送る先のない風景を
僕はカメラに収める
こんな優しい風景を見て
君はなんて言うだろうか
どんなに考えてもその答えが見つからない
それが二人の恋の答えなのかもしれない
夕げの煙が細く立ち昇り
陽が山間に身を沈める
残照に浮かぶ山里を
僕はいつまでも愛し続けた
こんな切ない恋は二度としたくないと
でももし君とも一度出逢えるなら
僕は