『ミロ展 日本を夢みて』を鑑賞

『日本を夢みて』という副題がついたスペインの画家、ミロの展覧会を愛知県美術館で鑑賞しました。ミロが画家として活動開始した当時はポスト印象派の名残りとフォービズムやキュービスムが席巻し、1924年にシュールレアリズム宣言が発令される数年前。最初の展示室を入ってすぐの作品からは、得意の色彩感覚を活かしつつ、セザンヌ風に彩色された風景画だったり、ピカソ風な線で親友を描いた人物画など、新人当時の創作意欲の跡が見て取れた気がします。

続いてシュールレアリズム時代の展示に進むと、早々と見慣れた抽象画が登場。はじめてパリに滞在したことによる影響か、明るい背景と線描の