連載:日本語

「無」名所サイクリング記 after 井上ひさし学び

「井上ひさし作文教室」を学んでいい作文めざす。

名もない15キロ先へ足ならしのポタリング(自転車散歩)。
その道(みち)行きの流れを楽しめれば散歩の達人なり。

母が生まれ育った昔は村の地にはいる。
そこの国道12号は車の行き来はげしい舗装の今だが、子どものころに見たのは砂ほこりがもわもわと舞いたつ砂利の道だった。
その道ばたには農家があり、商店や自転車屋もあったのに、今はきれいに消えて田んぼの米穂がみえるばかりである。
そしてコンクリートでかためた土手の川みては、ここはたしか母が子どものころによく泳ぎ、タニシなどとっていたと聞かされた