連載:回顧録                            回顧録  回顧録                                                            

上海時代

僕は岡山市で生まれると直ぐに上海に渡った。
姉と兄は父の赴任地の大阪で生まれている。

父は務めていた銀行が倒産し、岡山に戻っていて僕を産んだらしい。日本は大不況時代だったと聞く。

幸いというか家の近くに天満屋がありこのデパートが火災になり類焼したわが家は燃えて、その保証金が出た。
この事件がなかったら僕の運命は別のものになっていた筈。

父は一旗揚げようと単身で上海に渡り定住の確信を持ち、家族を呼び寄せた。こうして僕は上海暮らしをすることになった。
全て後に聞いた話である。

画像は当時の上海(借りものの写真)

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