温泉語物 No.2255 いい暮らし

 いい暮らしとはいかなるものであろうか?

 たとえば、テレビでよく見るミステリー「浅見光彦シリーズ」では大邸宅にお手伝いさんつきという警察局長の兄の家に居候する光彦の姿が映し出される。局長ともなれば、毎朝公用車が迎えに来る。たしかに、わが国ではそんな暮らしが、いわば最高のいい暮らしなのだろう。いわゆる上級国民だね。

 私はと言えば、月に二、三回のゴルフや温泉旅行ができる身分というのは、まずまずいい暮らしぶりなのではないかと勝手に思っている。と言っても、「庶民の中では」という冠言葉がつくけどね。住んでる家はウサギ小屋、車は大衆車。でも、それなり