花子の生き方6

 花子の生き方6 
 二人の日常生活は 順調に進んで行った。しかし まだひと月にもならない。 

 花子は二人の生活が始まる時 日本の古くからの夫婦のように、花子と呼んでくれと言ったが、太郎はこれまで通り花子さんがいいと さんづけで呼んだ。 もちろん 花子はうれしかった。 花子 太郎と呼び合うにしても それは二人には 消化不良の西洋の真似ごととしか思えなかった。 花子と太郎の家庭はこう言う次元でも 男女共同参画家庭なのだ。

 まだ 気になっていることは幾つもある。テレビで 「高齢者の婚活」が最近増加してきたので その実態のレポートがあった。