連載:日常1

「私は知り合いが一人もいない孤独な老人に過ぎない」

弟クンを保育園に送って行く時、公園に寄るのだが、今朝は先客がいた。生まれて一ヶ月か二ヶ月の赤ちゃんをだっこしたおばあさんだ。話しかけた。返事がない。

弟クンも呼んで話そうとした。一言も声を発せず、向こうに行ってしまった。インド系なのだろうか。

また赤ちゃんを抱っこした女性がやって来た。女性は一歳くらいの子供を抱っこしていたから、こちらも話し掛けたが、またもや返事がない。

「この子は○○ちゃん、この子の名前は?」
それぞれ弟クンと相手の赤ちゃんを指差して話し掛けるが、中国語らしい言葉が機関銃のように出て来るだけで、私には一向に理解出来な