薩摩よみうり俳壇 2月27 火
大川端光詳細 選
鶴帰る畑に石灰播いてをり 霧島 尾上 春風
(評)出水の開拓田には十月半ばから鶴が渡来する。保護区の保全管理や餌りなどの対策も取られる。越冬した一万羽余りの鶴は一月末頃から次々シベリア方面に帰って行く。
周辺の農家にとっては鶴の北帰行が農作業の本格的な開始の合図でもあるのだ。そんな鶴との共生が評価されてか、出水市は令和4年、ラムサール条約湿地自治体に認定された。
浮雲を高く押し上げ鶴帰る 阿久根 別府 義明
せごどんの娘をうたふ手毬唄 鹿児島 上坪 満代
待春や牡丹絵柄の帯並べ 鹿児