漱石も、魯迅も、本郷西片町の家に住んだことがあるという話

夏目漱石がイギリス留学から帰って4年ほど住んでいた千駄木の家は、今は、明治村に移築保存されている。この家で、「吾輩は猫である」が書かれた。
実は、この家、その10年前には、森鷗外が住んでいたこともある。
仙台で仕事をしていた家主が帰って来るので、漱石は別の家を探した。
で、本郷西片町十 ロの七に移り住んだ。引越しの手伝いに、小宮豊隆(三四郎のモデル?)、鈴木三重吉などが参加した。
「三四郎」が、美禰子と会う「西片町の家」が、これである。
家賃が高くて、風呂が付いていないので、漱石はイヤがって、1906年12月、9か月で、早稲田に転居する。
しかし、その転