古今、桜への一言を語った言葉がいくつか残っていて興味深い。 (その2-2)
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〝 桜はさみしい花だね。見ていてつらい気がする 〟
学生たちとの別れの場面を歌った折口信夫 (釈迢空 民族学者、詩人・歌人)
〝 桜の花ちりぢりにしも わかれ行く 遠きひとりと 君もなりなむ 〟
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〝 夜る、さくらは天にむかって散っていく 〟 (片岡文雄 日本の詩人)
さくらを見る側の人からの風景には桜の花びらにめまいする静寂
桜はこんなにきれいだったのかと驚いてしまう。
そして次に思うのは美しい時間がこんなに短かったと云うことだ。