連載:言葉2

[ことば日本史] 囲碁のことばから

「ことば日本史」室町時代から

■■囲碁や将棋■■
囲碁や将棋の用語は戦略を語る

囲碁からは、「布石する」「大局を見る」「手を打つ」など、多くの日常語が生まれている。
囲碁が伝来したのは奈良時代で、遣唐使が持ち帰ったものとみられている。
平安時代には宮廷で貴族らの娯楽となっていた。

現存するもっとも古い棋譜は、
鎌倉松葉谷の草庵での日蓮上人と吉祥丸(日朗)との対局だという。
それ自体は後世の偽作である可能性が高いというが、
日蓮が碁を好んだことは事実だったそうだ。

囲碁が庶民に広がったのは、室町時代から戦国時代にかけてのことと見られている。
戦国武