大悲願寺の萩と彼岸花(コミュ・オフ会)

彼岸花と山門

曼殊沙華群れて日暮れを拒み居り 高橋治

今年の夏は7月から3か月連続で世界の平均気温を上回り観測史上最高になったという。もちろん日本も同様だ。
大悲願寺を訪れたときはわずかに秋の予兆を思わせる気温の中を歩いた。
彼岸花は秋を誘う花であり、真っ赤な色は夏の灼熱への惜別だろうか。駆け足のように落ちる陽を少しでも止めようとしているのか。
高橋治、私が何度となく読んだ「風の盆恋歌」「別れて後の恋歌」の作者。
結界である山門から出たときはまだ陽は高いとはいえ西に傾き始めていた。高橋の小説のモチーフのような句を思い浮かべた。

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