アメリカ、特殊部隊に所属する兵士が、政治家や彼らの取り巻きによって金儲けの駒として使われた。その事実を知った兵士は、家族まで殺される。嵌められた! 兵士は現実の醜さに自暴自棄になりそうになるが、人間としての生きてゆく価値を見つめ、復讐という形で苦悩を乗り越えてゆく。 小説で描かれたのはアメリカの政治家の醜い世界だ。 主人公の兵士は、あらゆることは儚く消えていく、無常だなんて到底思わない。やり返…
多くの現実がそうなんだろうが、救いの なさに落胆してしまう。 あまちゃんなんだわっ、オイラって。 自身が切所に差し掛かっているのに、ど うなんだろう。 とまれ、課題は見えてきている。 チャンレジしてみる他ない、ダメモトで。 明日、朝のうちにROMを焼いて出荷する。 って、目が冴えてしまって仕方なく作業を 終えた。
イスラエル人の著者はノンフィクションで「ミュンヘン オリンピック・テロ事件の黒幕を追え」「モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝」「秘録イスラエル特殊部隊 中東戦記1948―2014」を刊行している。小説でもスパイものを多く発表している。 「パンドラ抹殺文書」は1981年に刊行された。 冷戦時代のアメリカとソ連との間で、それぞれの国の中枢に存在するネズミを暴こうとする物語だ。 事の発端は…
著者はアイスランドを舞台にした小説を発表しています。 アイスランドという国の知識は白夜と1986年に首都、レイキャビィクで開催されたレーガン大統領とゴルバチョフ書記長の会談があった程度だったのですが、かなり変化しました。 冷戦時代の共産主義の浸透、アメリカ軍基地の設置、そしてアイスランドから出てゆく移民が増え、代わりにこの国に入ってくるアジアからの移住者の増加。ヨーロッパに属す国にかかわらず、…
誰でも知っている大政治家の暗殺事件の背後に、ある陰謀があった。 CIAでこれまで陰謀を企み、実行してきた職員とアメリカでスリーパーとして潜伏してきた男に指示を与えるKGB職員の暗闘の物語だ。 関連記事≫≫ 海外小説読書記事は、ブログに278回、アップしています。 http://hamidashirakuen.blog.fc2.com/blog-category-72.html スリーパー…
チャンドラーが1939年に書いた小説で、日本で刊行されたのは1965年。整った日本語の翻訳で、読みやすかった。 関連記事≫≫ 著者の「ロング・グッドバイ」読書記事 http://hamidashirakuen.blog.fc2.com/blog-entry-5959.html 原題は「Trouble Is My Business」。今ならニュースでは、ちょっとした行き違いでも…
この年末年始は映画と読書三昧の日々だった。小説は軽く5冊以上は読んだだろうか。 映画や音楽に好き嫌いがあるように、小説にも好き嫌いがある。それはノーベル文学賞作家だろうが、芥川賞作家だろうが関係ない。好きな小説は好きだし、嫌いな小説は嫌いだ。歴史は大好きなのに時代小説はどちらかというと苦手で、ミステリーも好んでは読まない。ホラー小説や恋愛小説は論外だ。 これまで読んだ小説の中で文句な…