「句写美」の日記一覧

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句写美19年秋号共鳴句

句写美秋号共鳴句 舌先で潰す一位の実の甘味 北海道恵庭市  梶  鴻風 秋暑し錆の浮き出す歩道橋 兵庫県神戸市  石破 利久 手花火に昭和の匂ふ懐かしさ 兵庫県神戸市  片山 明俊 灼け土を踏みし地下足袋雲の峰 神奈川県川崎市  持田 清月 新涼や木の葉の中の赤信号 大阪府島本町  太田 紀子 無花果を人とカラスの争奪戦 北海道恵庭市  山口 沙智 開港を祝ふクルーズ夏小樽 北海道小樽市  若西…

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句写美19年10月

十月(新松子) 老いてなほ令和の旅や新松子 3L金柑選りし道の駅 喜寿といふ峠に立ちて稲を刈る 掌に母の歴史や柿を剥く コーラスは戦後の歌ぞ吾亦紅 恙無き我が心電図赤のまま ラグビーの結果に昂る秋の朝 折り鶴も写経の一つ鶴来る 値上がりの令和の切手秋寒し 目指し行く野菜ソムリエ秋深し

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句写美19年9月

九月(秋桜) 秋めくや川面に写る己の影 古里の青空市や小鳥来る 爽やかやあの子の誘ふフラダンス うかうかと生きて喜寿なり秋桜 電柱の取り換え作業赤とんぼ 夫病めば鳴りやまぬ鈴虫よ 増しゆきし空き地と空き家鉦叩 困惑の光ファイバー子規の忌来 月に五回噴火の島や地虫鳴く 桜島の噴火続けり穴惑

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句写美19年8月

八月(稲の花) 飼い猫もぐつたり大暑の日 源流は古里の山水澄めり 亡き友はメロンのかをり星月夜 語り部は令和の子ども長崎忌 独り身の叔父のレイや終戦日 高校のチアガール来し村祭り 村祭り村のスターもやって来た 八月の水の危ふさ旅かばん 穴惑ふ休耕田の広きこと 本籍を選びしあの日稲の花

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句写美19年8月

八月(稲の花) 飼い猫もぐつたり大暑の日 源流は古里の山水澄めり 亡き友はメロンのかをり星月夜 語り部は令和の子ども長崎忌 独り身の叔父のレイや終戦日 高校のチアガール来し村祭り 村祭り村のスターもやって来た 八月の水の危ふさ旅かばん 穴惑ふ休耕田の広きこと 本籍を選びしあの日稲の花

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句写美19年夏号共鳴句

句写美2019年夏号の共鳴句 いつのまにかときめき忘れ九輪草             北海道恵庭市 梶  鴻風 花時計ことりと動く街薄暑             兵庫県神戸市 石破 利久 惜しげなく刈られし団地捻じれ花             大阪府島本町 太田 紀子 「おいしい」が励みでトマトもぐ            神奈川県川崎市 持田 清月 ロケットが上がり帯広五月晴れ        …

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句写美19年6月

六月(河鹿鳴く) 出水野の農面道路夏の雲 古里の鐘と太鼓や夏祭り この町の観光ガイドアロハシャツ 噴く山の枇杷の実選りし道の駅 とどめなく火山灰(よな)降る日なり蝸牛 菜園は己の楽園河鹿鳴く 落とし文一枚拾ふ一少女 ときめきは荒れ地の中にねじれ花 父祖の地の水の匂ひや岩清水 家業とて変わりゆくもの七変化

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句写美19年・春号共鳴句

句写美2019年春号の共鳴句 恵庭岳の寝姿が好き深雪晴             北海道恵庭市 梶 鴻風 ひたすらに乳吸ふ仔犬花ミモザ             兵庫県神戸市 石破利久 梅咲ふ確定申告終し後             大阪府島本町 太田紀子 令和なる新元号や花の昼           神奈川県川崎市 持田 清月 芝桜咲かせてもてなす無人駅           鹿児島県霧島市 斜木 美…

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19年2月句写美

二月(臥竜梅) 節分の炒り豆匂ふ厨かな 独り身の気楽な暮らし梅咲ふ 鶴帰る汀子の句碑を後にして 義理チョコは名店のチョコ春の星 亡き夫と歩きし小道臥竜梅 霧島の火山マップや痩せ土筆 春兆す踏み絵の町のバイキング 雪像の大坂なおみ浅き春 畦焼きの白煙に匂ふ車窓かな 難解な若者言葉二月尽

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句写美2019年掲載句・新年

句写美二〇一九年(平成・令和) 1月(福寿草) 千の風迎えし橋や初御空 夫々の幸福論や福寿草 「千」の字を継ぎ行く我が名福寿草 何もかもプラス思考や初日記 初夢に夫と遊ぶ箱根山 速報の熊本地震初メール 母と子の平成最後の若菜飯 病院の待合室や久女の忌 イラストの一筆描きや蕪村の忌

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句写美115号(令和元年秋号)①

句写美主宰の推薦句        主宰 梶 鴻風 触れる手に紫零す式部の実    利久 播磨路や稲田はるかに姫路城   明俊 二死満塁チアリーダーに秋日差す 紀子 十五名の席を追加し敬老日    清月 語り部は令和の子ども沖縄忌   千枝 JRの出口で孫を待つ       沙智 はまなすの実赤く照り利尻島   富子 名人の打つ新蕎麦の席満てり   花菜 フルートの音色いつしか秋深む  純子 コス…

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句写美秋号(令和元年)

稲の花(八月) 飼ひ猫もぐつたり寝込む大暑の日 源流は古里の山水澄めり 亡き友はメロンのかをり星月夜 語り部は令和の子ども長崎忌 独り身の叔父のレイテや終戦日 高校のチアガール来し村祭り 村祭り村のスターもやってきた 八月の水の危ふさ旅かばん 穴惑ひ休耕田の広きこと 本籍を選びしあの日稲の花 秋桜(九月) 秋めくや川面にゆるる己の影 古里の青空市や小鳥来る 爽やかやあの子の誘ふフラダンス うか…

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11月句写美の選句

1 半屋根の露天湯たのし紅葉雨 2 神域の銀杏黄葉のしじまなる 3 トンネルを抜けて湖畔へ夕紅葉 4 堀巡る桜紅葉の白鷺城 5 猫じやらし頬赤く染め紅葉す 6 靴紐を結ぶ足許草紅葉 7 柿紅葉棚の肥やしの文庫本 8 廃線の札沼沿線紅葉す 9 支え合ふ二人の歩幅夕紅葉 10 黄葉す欅の巨木神の域 11 幼子の頬を染めゆく夕紅葉 12 紅葉狩り渓流沿ひで手弁当 13 平岸の軟石倉庫の蔦紅葉 14 銀…