「洋楽LP」の日記一覧

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今日の一枚 24. Roy Orbison, One and Only Orbison

今日はジョニーリバースの後だから、彼の先輩格のロイ・オービソンにした。今日の一枚で50年代からスタートする人を紹介するのは初めてかな。 シンガーソングライターという言葉は後にキャロル・キングやジェイムス・テイラーなどの時代に出て来た言葉と思うので、ロイが出てきた時代はまだそう呼ばれてはいなかったが、私に言わせれば(ブルースの巨人たちは別として)白人のSSWの草分けが彼になるだろう。(黒人のR&…

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今日の一枚 23. Johnny Rivewrs, At the Whisky a Go Go

殆どの歌手やバンドが屈服するなかで、60年代前半に始まったビートルズ及びBritish Invasionの来襲にアメリカ人として一番善戦した人の一人がジョニー・リバースである。ハリウッドのWhisky a Go Go というゴーゴークラブ(当時はクラブは勿論、ディスコという呼び方もまだなかった)に開店3日目から専属歌手として活躍した。イタリア訛りで鼻にかかった声で歌う彼の曲の殆どがノリノリのR&…

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今日の一枚 22. Steve Miller Band

一時このグループには大分ハマっていた。曲で言うと60-70年代のSpace Cowboy, The Joker, Rock’n Me, Jet Airlinerから80年代のAbracadabraまでだからかなり長期間になる。好きだった理由は勿論いい曲を沢山出していたからだが、他にも 1.縁のあった西海岸のグループだった。2. 後に大物になったボズ・スキャッグズやニッキー・ホプキンスがワラジを脱…

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今日の一枚 21. Quicksilver Messenger Service, Just for Love

1960 年代から70年代前半のウエスト・コーストのロックを語る時、絶対に外せないのがQMSとSteve Miller Bandであろう。(人気の点ではJefferson Airplane やGrateful Deadには及ばなかったが) 当時のカルチャーを反映して彼らの音楽は俗にサイケデリック・ロックと呼ばれることが多い。ヒッピー時代を反映してか、メンバーが度々マリファナ所持で投獄されて何度…

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今日の一枚 20. Eric Burden & The Animals

今まで1970年以降のバンドや歌手が多かったが、今日は60年代に遡る。ビートルズ以前にはまだロックという言葉は確立していなかったように感じるが、今考えると当時一番ロックあるいはブルース・ロックらしい音を出していたのが1962年に出てきたアニマルズで、DC5やキンクスと並んで所謂British Invasionの旗頭と目されていたが、最もheavyな音を出していたのが彼らとストーンズであった。 …

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今日の一枚 19, Grateful Dead, Workingman's Dead

西海岸のグループだが、このバンドのファンはロックのファンというより、カウンターカルチャーのヒッピーという感じがする。スタジオ録音よりライブばかりという点で、音楽もやや掴みどころがないように思う。 このアルバムだけは音がシンプルで、ザ・バンドやCCRに代表されるRoots Music-Roots Rockそのもので好きだった。特に1-1Uncle John's Bandと2-4Casey Jon…

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今日の一枚 18. Eagles, Hotel California

私が中古LPを買いまくっていたのは独身時代なので、イーグルスはやや守備範囲を出ているが、このアルバムタイトルになっているHotel Californiaは新婚旅行中に名古屋のロック喫茶で1976年の 12月に初めて聴いてぶっ飛んだ覚えがある。個人的には初期のカントリーロックに近い頃のもの(例えばDesperadoに入っている Doolin' Daltonなど)のほうが好きだが、このアルバムは新婚…

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今日の一枚 17. Creedence Clearwater Revival, Willie & Poor Boys

CCRは良くも悪しくもジョン・フォガティのワンマングループである。結局それが原因で解散することになったが、アメリカ人たちの多くが米国のバンドとしては英国のビートルズの一番近くまで行ったグループと評価している。 SF周辺から出た西海岸のグループだが、音や曲はどう聴いても南部のスワンプから来たように聞こえる。 私は1972年ごろ、ジョンの兄トムが脱退して3人になったCCRの名古屋のコンサートを聴…

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今日の一枚 16. The Band, Music from Big Pink

夜中に痛みが出て起きてしまったので、気を紛らすために昨日の分を書くことにした。 The Bandはアマチュアのロック愛好家は勿論だが、プロのミュージシャン達に多大な影響を与えたグループとして尊敬されている。例えばエリック・クラプトンはこのアルバムを自分の人生を変えたものと呼び(これと恐らく写真に挙げた二枚目のThe Band)を聴いて、自分の音楽が演奏に重点を置きすぎるあまり、歌詞や歌唱が…

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今日の一枚 15. Derek & The Dominos

このあたりの知識は実は私はあまり詳しくなくて、ウイキで仕入れただけのものも多いので、Picoさんや他の方に補足してもらったほうがいいかも知れない。 Blind Faithを解散してからクラプトンは聴衆がスーパーギタリストとしての自分の演奏だけへの注目に抵抗を感じて、一時的にスターダムを避けてデラニー&ボニーや、ジョンレノンのプラスチックオノバンドを手伝ったりしていた。その後にデラニー&ボニー時…

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今日の一枚 14. Traffic, The Low Spark of Hihg Heeled Boys

これは一時的にBlind Faith に移動したSteve Winwoodが 以前所属していたTrafficに戻ってCapaldi, Jim Gordonなどと作ったアルバムである。私の持っていたロック、ブルース・ロックのLPの中では一番ジャズの香りがする。 タイトルソングは金の取り立てに向かうギャング集団のことを歌った長くて、怖い内容だが名曲だと思う。 次回はクラプトンがBlind Fai…

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今日の一枚 13. Blind Faith

持っているだけで価値があるLPというものがあるとすれば、これがその一つだろう。Creamを解散したクラプトンとTrafficにいたSteve WinwoodがGinger Bakerと一緒に作った伝説のグループで、極めて短命に終わったからでもある。聴いてみると中身はまだ十分こなれていなくて、それぞれのメンバーが別のグループで作った曲のほうがいいと思うものが多かったが、スーパーグループという言葉が…

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今日の一枚 12. Jackson Browne, Late for the Sky

一度や二度では聴いても良さが判らないが、何度も聴いているとだんだん良くなって離れがたくなるというタイプの歌手がいる。私にとってはジャックソン・ブラウンもその一人である。彼は70年代の初頭にEaglesなどに曲(Take It Easyも合作)を提供していたが、その後ソロになって成功を収めたシンガーソングライターである。彼のジャンルを強いて分類するとモダンフォークロックということになるのかな。 …

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今日の一枚 11. Joe South, Greatest Hits Vol. I

私のプロファイル写真に使っているジョー・サウスはLPを買って聞いていた頃よりも最近になって再発見した人だ。 南部出身でナッシュヴィル周辺でサイド・ミュージシャンとして活躍していたことからカントリー系に分類されることが多いが、ロック・フォークにまたがった幅広いSSWでギタリストでもある。 自分で書いた曲を歌うようになってからGames People Playのグラミー賞など有名になったが、彼の…

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今日の一枚 10. Bob Dylan, John Wesley Harding

Dylanのこのアルバムは彼の8枚目で、有名なバイク事故による休止期間の後に、ザ・バンドとのベースメント・セッションの合間1967年に作られたものである。前の2~3枚に比べると、ギター・ハーモニカ中心のシンプルなフォーク寄りに戻ったようにも聞こえる。タイトルは名うてのアウトローの名前から取ったらしい。彼のアルバムは多数持っていたが、一番良く聴いたのがこのシンプルなLPだった。1-4はDAMなどの…

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今日の一枚 9.Tony Joe White

Tony Joe Whiteを知らなくても古い洋楽ファンであればエルビスの歌ったPolk Salad Annie やBrooke Bentonでヒットした Rainy Night In Georgiaはご存知と思う。これらの曲を書いたのが彼である。ルイジアナの綿畑でSwamp Bluesを聴いて育ったという如何にも南部の田舎っぽさが大好きだ。 この一曲だけでも聴いてみて欲しい。私の知る限り一番…

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今日の一枚 8.Elton John, Elton John

大体どのバンドも歌手も一番いいLPはデビュー直後の2~3枚と相場が決まっている。やはり当事者の力の入れ方が違うのと、新鮮さなのだろう。 このLPも彼の実質デビュー盤である。BBCの小人数のライブ盤17-11-70と迷ったが、こちらを選ぶことにした。 I Need You to Turn to: https://www.youtube.com/watch?v=UGEjzeoW2FI …

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今日の一枚 7.The Doors, LA Woman

ドアーズのことを書こうとすると言いたいことが有り過ぎてスペースが足りない。それだけ好きなんだろうと思う。 ロックスターの中で男性の私から見ても一番ハンサムでセクシーと思うのはJim Morrisonである。(Steve Winwoodが二番目かな?)彼は20歳になってからUCLAのシネマトロジーの学生としてVenice Beachでレイ・マンザレクと運命的な出会いをして、それから音楽活動を始め…

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今日の一枚 6.It's a beautiful day

今日は所謂ウエスト・コースト・サウンドである。私はLA・SFの周辺に都合8年間住んだので、ドアーズ・ジェファーソン・デッド・QMS・モビーグレイプなどこのジャンルは大好きだが、一番好きなのは70年代の前半のこのグループであった。 ラフレイム夫妻の離婚もあって非常に短命に終わったバンドだが、電気バイオリンをフィーチャーした1.2.4は本当に名曲だと思う。 音楽は勿論だが、このバンドを或る意味で…

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今日の一枚 5 Mattews Southern Comfort, Later that same year

先日書いたベスト16から一部コピペです。 このグループは Fairport Convention,Pentangle, Steeleye Span などと並んで通常所謂ブリティシュ・フォークに分類されることが多い。勿論そのほうがしっくり来る曲も沢山あるが、この曲とか Brand New Tennessee Walz, Tell Me Why, To Love などの曲を聴いていると、私はむ…