勝山海百合 の「狂書伝」。

仙人のもとで育った・斑娘、16歳からは年をとらない。仙術を操り、斑犬の毛皮を人に被せ、犬としてしまう。時代は中国、明時代の後期、揚子江下流域の常松に陳遷という能書家がいた。この一帯を仕切る大富豪でもあるが、裏の顔は悪辣非道、そして陳鋼という粗暴残虐な息子もいる。斑娘は世に暗雲をもたらしていると考えられる書を取り除くために、常松の陳家へ。書の妖しいまでの魅力に憑りつかれた者達の世界を描きながら・・・。人はこれをファンタジー小説と呼ぶらしいが、やはり自分には伝奇小説風のストーリーのほうが好みかな。★3.5

カテゴリ:ニュース・その他