★4.0 イルクーツクに到着した6人は、日本語学校があり、過去の漂着民が皆ここの講師に就き、帰国できなかった理由を知る。
キリロ・ラクスマンと知り合いになり、以後彼は献身的ともいえる援助を光太夫らにし続けるのである。
くじけそうになる光太夫を励まし、女帝・エカテリナへの直訴の道を探る。
光太夫らの帰国嘆願を機に、ロシア側は漂着民の送還を名目に、日本との通商の打開策へと変化していくのである。
ロシアが日本をどういう目で見ていたかが詳述され興味深い。江戸幕府がロシアの南下政策を恐れ、蝦夷地政策が変転していく、その背景を知るうえでもこの内容は感慨深いも