依田茂夫著「ふたり旅 第3章語らい」を読む

 依田茂夫さんも、僕の所属する読書会を主宰する鬼丸智彦さんと同じく、職業作家でない、趣味の作家である。
 同人誌懇話会で知り合い、同人誌「こだま」が発行される度に、頂いて読ませてもらっています。
 今回も、「こだま」56号が送られてきて読ませて頂きました。
「こだま」56号 2019年6月20日発行
ー私と妻との、人生のふたり旅を描いた小説である。
 妻は事故死してしまった。
 妻と私が結婚したのは、お互いに辺地の高校の分校や、小学校に赴任して、その地で、一目ぼれしたのがきっかけだった。
 お互いに、初任採用は、臨時教員として採用された。
 妻以外の女性