連載:孫達への本箱

孫達への本箱 その3 飛ぶ教室

成人式の日に、洛北の本屋さんで2冊の本を買った。
不満を人の性にしないこと。自分への約束だ。
そんなこといつも失敗している。けど、また、何度でも
約束をする。
そのための2冊の本のうちの1冊である。

「どうしておとなはそんなに自分のこどものころをすっかり忘れることができるのでしょう?そして、子どもは時にはずいぶん悲しく不幸になるものだと言うことが、どうして全然分からなくなってしまうのでしょう。

 詰まり、人形をこわしたからと言って泣くか、すこし大きくなってから友達をなくしたからと言って泣くか、それはどっちも同じ事です。この人生では、なんで悲しむかと言