40、『森繁自伝』(森繁久彌著)には、役者の部隊は燃焼芸術と呼ぶ、と言っています

『森繁自伝』 森繁久彌著 中公文庫 
昭和52年7月10日発行
ーあの有名な森繁久彌という人は、どんなことを思って生きたのか、と僕は思っていたので、偶然、この本を買って読んだ。そうしたら、磯田道史さんの著書に、「森繁自伝」の、津波の話が載っていて、興味を感じた。森繁久彌さんは、しぶとい健康を保てたことに、何か他の力によって支えられているような気がしたことと、私に贈られる純粋の愛情が私に伝わり、私の生命力をかき立ててくれていたと、言っていた。
ー関東軍の動きを注視していた。軍はまず家族を列車の健全なうちにどんどん南下させ、最後の車には本人たちも乗って、私た