連載:妄想爺やの春夏秋冬7

通勤時、電車のホームに待つ勤め人らの表情あれこれ

入社、転勤の春である

人生の転機を迎える人がいる

近所のマンションの前に、引っ越しのトラックが駐車しているのを、よく見かける

まさに、門出を祝福するかのように咲く桜

通勤時、ホームは電車を待つサラリーマンらでひしめいている

分刻みの生活の始まりだ

彼らには、喜怒哀楽のない無表情な顔が多い

昨今、スマホを見たり、聴いたりで、喜の表情の顔があったりもするが

あえて言えば、疲の文字の表情があるように思う

人それぞれ、その疲に喜怒哀楽が潜んでいるかもしれない

日々、繰り返す決まりごとでも、マンネリとルーティンは異なる

疲には、そのマンネリが