昔話の一節に「海賊だった和尚様」と言う童話がある。
若い頃無茶をして海賊になり人を殺めたことがある。
その経験から修行をして坊さんになり村寺に来た。
ふと訪ねて来た旅人が昔海賊に殺されかけたと話した。
和尚さんは自分が海賊だったことを告げその経験を話す。

坊様の乗った船を襲い手下が若者を海に投げ込んだ。
残った坊様も投げ落としたが何度も海面に浮いて来る。
海賊はそこで海中で坊様を支える沢山の子供を見たと言う。
仕方なく坊様を船に引き揚げると子供の姿は消えてしまった。
あまりに不思議な経験に坊様はお経が救ってくれたと話した。

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