クレーマー

大学生の時、心理学の講義で「エリクソン」を学んだ。人間の生き方と陥りやすい試練を見事に分析した発達段階説にハマったものだった。その頃は、若き悩みを克服する理論として捉えていたが、60になった今、改めて読み返してみた。この論の老年期は退職等で社会的役割が喪失して絶望感に直面するが、それまでの人生を肯定的に捉える英知で克服する事が出来、逆に、自分の人生を悲観的に捉えた人は、この発達課題を克服できない高齢者となり、孤独を怒りで表現したり、抑うつ状態になったりクレーマーになったりするとある。

すなわち、エリクソン飲の発達段階説は、世代毎の勝ち組と負け組を明