連載:シニア

「人間は私が思う程ヤワじゃない」

「タダイマー!」
お兄ちゃんだ。娘が仕事帰りに学童保育と保育園に迎えに行き、三人で帰宅したのだ。いつもインターホンはお兄ちゃん。声を聞いて安心した。

私は潮干狩りをした日曜日の夕方自宅に帰り、月曜火曜と仕事した。火曜は早番で一度帰宅してから娘宅に向かった。

こんな生活は私にはキツ過ぎる。今年70歳になるのだ。ずっと考えていたが、週一の勤務にして欲しいと管理者に申し出た。

仕事は辞めたくないが、孫達は今が勝負。後から取り返しはつかない。


子ども部屋で遊ぶ相手をしている間に娘は夕食の準備をした。いつも直ぐに「ご飯だよー」が聞こえて来る。

お風呂も