動物と人間の愛には感動する

「お千代とオオカミ」と言う創作童話の一編に感動する。
お千代は貧しい農家の一人娘で山の麓で暮らしていた。
ある日山の峠のおじいに会いにトボトボと出掛けた。
途中で雪が降って来て登るに連れどんどん積もった。
まだ峠も見えない所で幼いお千代は力尽きて座り込んだ。

雪は容赦なく降り続けお千代の肩に積もって行く。
もう目も開けられなくなった頃に目の前に黒い大きな目。
それは大きな狼で座り込むお千代をじっと睨んで居た。
狼など見たことも無いお千代は狼の顔にそっと手を当てた。
狼はお千代のされるがまま二人の息が白く吐き出された。

「わあなんて温かい!」お千代は寒