「俳句・日記・文化」の日記一覧

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気まぐれ一句(夏座敷・扇風機・風鈴)

>代々の遺影の架かる夏座敷 >四十九の遺影に向ける扇風機 >父母の遺影の部屋に吊る風鈴 八月の初め法要が二つも続く、盆前の忙しい中、義理の姉の一周忌と 義理の弟の四十九日の法要です、代々続く旧家とアパート暮らしの 対照的な家柄ですが法事には変わりありません。 今回遺影について考えました。 写真は消化管出血のため亡くなった俳優・長門裕之さん(享年77)の遺影写真です、こんなに楽しそうな肖像…

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気まぐれ一句(甚平)

>甚平の似合ふ齢に喜べり >ポケットに塩飴三つ甚平着 甚平を初めて着たのは数十年前、着て見たいなと漏らしたら 妻が買って来たのです、色が悪いなんのそのと文句を付けたが 折角なので着てみました、意外に軽く涼しくこれは良い、 すると妻の口から「似合うじゃない」の言葉に嬉しくなりました。 最近は子供用、女の子の甚平まで可愛いですね。 甚平を着てお祭り見物 熱中症に注意しながら塩飴をポケットに忍…

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気まぐれ一句(夏館)

>山並を迎え入れたる夏館 >ぜんまいの時計刻打つ夏館 ぽつんと一軒家をよく見ている、いろいろなドラマがあって この家を離れられないと言う、中には都会から山奥へ 移住する方もいる、理由を聞いても自分には理解できないであろう 便利さから離れ不便な生活に浸りたい冒険心かもしれない、 これだけは言える、自然の美しさです、 戸を開け放つと目前に広がる広大な風景、何物にも代えがたいでしょう。

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気まぐれ一句(凌霄花)

>行き帰り立て暫く凌霄花 >凌霄花この家の方に会釈して >のうぜんの散るや子犬の深眠り 綺麗に咲いているノウゼンカズラを見て一句と思ったが 中々浮かばない下から上からと覗き見るがなにも感じ取れなかった 何時までもここに居ると怪しまれる、いつもそうだが見たまんまの句でいこうとこの場を立ち去る。

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気まぐれ一句(花石榴)

>花ざくろ褒めつ手渡す回覧板 >散り落ちて尚も明るき花石榴 隣家の入り口に高さ三メートルぐらいの花石榴の木があり玄関を 覆うように朱色の八重の花を沢山付けて通る人を楽しませています 早く咲いた順に花は散って行きますが、散った花弁が地面を朱色に 染め黒っぽい地面が明るくなります。 Weblio辞書 より 枝先に朱赤色や白覆輪の八重咲きの花を咲かせます。ふつうは結実しません。別名で「やえざく…

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気まぐれ一句(十薬・どくだみ)

>どくだみの茂る古道の番所跡 >どくだみや土蔵の裏の花明り >どくだみの八重なる花のドレスかな ある方がどくだみの事を日記に投稿された、気にもしなかった 我が家のどくだみを思い出した、妻が知人から頂いた株を 家の日陰に植えたのです、見慣れてる十字の花と違い八重咲きの 十薬でした、花が円錐形に咲くおしゃれで珍しい花です、 五年も経ちますが絶えもせず増えもせずひそかに咲いてます。

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気まぐれ一句(氷菓・氷菓子)

>鐘鳴らし氷菓売り来る昼下がり >自転車の荷台おもたし氷菓売り 子供のころを思い出した、今は見かけない甘い水を凍らせて 割り箸一本挿した円柱形のアイスキャンデーとヒョウタン型の アイスボンボンなる物を鐘を鳴らしながら売りにきたものだ 自転車の荷台に木製の冷蔵庫を積んで坂道を押してくる光景が 懐かしい、現代の氷菓子はメーカで作りカラフルで衛生的である。

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気まぐれ一句(夏蝶・夏の蝶)

>草原を越えてもつれて夏の蝶 >信濃路のしるべに休む夏の蝶 >夏蝶や枕木匂ふ駅舎裏 夏蝶というと揚羽蝶を云うようです、モンシロチョウが良く飛んで 来るので観察すると、花の蜜を吸うでもなく二,三羽彼方此方を 忙しなく飛び回り時折葉や石に休んですぐ飛びまわる、こんな事を繰り返している、食事はいつとっているのか確認できなかった。 ちなみに飛び回っているモンシロチョウのほとんどがオスだとか。交尾を…

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気まぐれ一句(枇杷)

>枇杷の里くれゆく寺の刻の鐘 >枇杷盗むやからの糞に枇杷の種 >枇杷の種ころがり猫のじゃれもせず 我が家の枇杷も色付き食べごろになって来ました 近所で見かける枇杷は鈴なりになってましたが今年は実の付が悪いので楽しみが半減です、去年は沢山実を付けたのですが真夜中を狙ってハクビシンに食べられる被害がありました、対策も儘ならず残念ながら味わう事が出来ませんでした、今年は防鳥網で覆ったので今のところ被…

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気まぐれ一句(袋掛)

>懐メロのラジオに流れ袋掛 梅雨の晴れ間を見計らって桃畑で袋掛をする農家の方を見かけました りんご,桃,なしなどの果物を病虫害から守り,また品質を向上させるために摘果後,果実に袋をかける作業が袋掛だ、日本特有のものらしい,病虫害の防除方法が確立していなかった時期には,この作業は収量の安定に大きな効果をあげたそうです。また袋掛果実は市場側からも歓迎され,高値で取引されるので農家の方は頑張っていま…

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気まぐれ一句(冷し酒・冷酒)

>晩餐や冷酒注ぎ足す江戸切子 酒が飲めなくなった自分がこんな俳句を作って良いのか、などと思いながら昔を思い出す、冷酒と言えば日本酒を冷した酒をさしている、日本酒を飲まない若者も多い気がする、なぜ日本酒を飲まないか聞いたことがある、わび酔いするからとか頭にガーンと来るからなどと答えが返って来た、それは単なる飲み過ぎだろと反発してやった。