物理学の究極の命題は、「宇宙の統一理論」といえる。ただ、その道は遠く、アインシュタインの解に到達の期待も儚く、遥かなる新たな道程が出現しただけであった。今、その最先端は「超弦理論」までなんとか至っている感じ。 これは、とりも直さず「形而下学」のフェイズ。 一方、「形而上学」のフェイズでは、驚くべきことに「統一理論」は完成している。形而上学とは、哲学、文学、論理学、芸術・・・心や思考の分野。この統…
仏教は哲学であり、それには死についての考察が含まれる。 言うまでもなく仏教は宗教であり、科学とは相容れない領域をもつ。如来、菩薩と言われる存在は人間には及ぶはずもない能力を持つとされ、そうした側面は信仰の領域に属するが、私は、悉有仏性という言葉に従って、「仏」なるものは人間が生来有する仏性を理想化したものと受け止めている。 しかし、また、仏教は哲学でもある。他の宗教は超越者への絶対的帰依を条件と…
海外のドキュメンタリー番組で、 アメリカでの俳優夫婦間の裁判が取り上げられていた 結果は夫側の勝訴 夫婦の間で何が起こったか、ではなく 裁判の行方を世論が左右したということに関心をもった マスキュリニズムとは、 今日では男性差別撤廃の運動とされているが、 そこには男性優位の感情が働いているという 番組では裁判でのトピックが流されるたび マスキュリニストたちが、 夫側が有利になるようなフェイク…
一般に、時間は不可逆的に流れると考えられている。 しかし、そうした思念に囚われている限り、 やがて訪れる死は畏怖の対象となる。 浄土教系の佛教は死の向こう側に浄土があると説くことによって、 その超克を試みるが、 では、道元禅師はいかに説くか。 ※一般の方は受けつけない内容かと思われます。もしご関心があれば、以下をご覧ください。 https://smcb.jp/communi…
構造主義が好きで何でも構造主義的に考えます。「人間の世界は、全て事象とそれに紐付けられた意味でできていて、意味は言語で構成され、拠って、エピソードや物語である。すなわち、人間の世界は物語なのです。」とまぁ、こんな感じですが(*^_^*) これが何故好きなのかというと、それは、人間の生きる意味に言及できるからです。「言及」正に、言語でできてます。辛いのにダイエットしたり、良い大学や就職を求めたり…
昨日は、久々に歴史談議に花が咲き、有意義な一日をすごさせてもらつた。こんな話が出来る御仁たちが少なくなっている昨今、面白おかしく、社会も政治も関係ねぇ、楽しけりゃいんだ。こんなのばかりで、実は、がっかりする場面にでくわす、問題意識がないのが当たり前、そんな世の中、信頼に値する人にはなかなか出会えない。 これも時代のながれなのか、自分だけよけれゃいいという戦後の洗脳政策のたまものであろう。か…
※PC版「趣味人」がとても使いづらくなった印象を受けています。今までは表紙から調べたい頁がすぐに閲覧できたのに、今はクリックを重ねないと辿り着けません。個人的にそれより困るのは「日記」が際立って表示されてしまうことで、私のような偏屈な思弁家にとっては投稿にも勇気が必要になります。運営者に改善を求めましたが、いままでの方式では負荷が大きいということ。無料で使わせていただいているので、それ以上のこと…
わたしたちは皆、まさに生きています。その上で大切なこと、それは文字通り「生き生き生きる」ことなのではないでしょうか。 「生き生き」は、「生活」すなわち生きる活動への意欲を示す言葉です。 いっぱい寝て、食べて、遊んで、交流して、自分を鍛えて、心を豊かにして、笑って、泣いて、喜んで、悩んで、乗り越えて・・・ その全てが生きることであると噛み締めながら生きることを楽しめればいいですね。 家族で…
宇宙の中の「存在」は、素粒子の集合で出来ている。その中で人間は、「存在」とは異質の「知性」を獲得した。 知性の仕事は、宇宙の認知。認知とは、出来事を含めた存在を分節化された言語によって意味付けすることである。 従って、人間にとっての宇宙、もしくは、世界、もしくは、人生は、「存在とその意味」で出来ているのだ。 「意味」は、人間しか持たない言語でしか構成されない。意味は、語られることではじめて…
宇宙の中の「存在」は、素粒子の集合で出来ている。その中で人間は、「存在」とは異質の「知性」を獲得した。 知性の仕事は、宇宙の認知。認知とは、出来事を含めた存在を分節化された言語によって意味付けすることである。 従って、人間にとっての宇宙、もしくは、世界、もしくは、人生は、「存在とその意味」で出来ているのだ。 「意味」は、人間しか持たない言語でしか構成されない。意味は、語られることではじめて…
※ご注意、哲学的な内容です。関心のない方は忌避してください。 古代ギリシャの哲学者たちは真善美を主題とした。 人は何事かを理解したとき、成程‼、と頷く。プラトンはもともと知らなかったことであるのに、どうして解かったと言えるのか、と疑問を呈し、その説明を前世で得た知識の想起(アナムネーシス)であるとして自説を立てるが、 人が謎に魅了され、解き明かすことに快感を覚えることは否定できないよう…