日本語からの哲学 著:平尾昌宏

日本語からの哲学 著:平尾昌宏 発行:晶文社

副題にある通り、
 なぜ<です・ます>で論文を書いてはならないのか?
という著者の疑問から始まった考察をまとめた本です。
<です・ます>で書いた論文が却下されたことで、著者は相当意地になって、この本を書いたのか? などと思いながら読みはじめます。

一般的に言われている「論文の書き方」から始まり、敬語、言文一致、人称との関わりなどを巡った後、
 書き手(単数、複数の)、読み手(単数、複数の)、対象
で整理していくことにより、<です・ます>と<である>での語られる場の違い、世界の捉え方の違い