美しい日本語に触れる

ラジオで、小説家の高橋源一郎さんが、「カノッサの屈辱」や「料理の鉄人」で有名な放送作家・小山薫堂さんのエッセイ(と言うより超短編小説)、「恋する日本語」の紹介をしてくれた。

 この本は・・・、例えば、「玉響(たまゆら)」「気宇(きう)」「恋水(こいみず)」といった、あまり使われない、それでいて意味が気になる日本語を、短い恋愛の場面を使って説明するものだ。

 何にしても、その例示がスマートで解りやすい。言葉を生業とする者の真骨頂である。

 例えば

「気宇(きう)」

デートの朝に寝坊した。
慌ててシャワーを浴びて、
慌ててお化粧をして、
慌てて電車