乾緑郎 の 鬼と三日月 山中鹿之介、参る!

★3.4
尼子家の忠臣とされる山中鹿之介を軸に、忍び集団・飯母呂衆の末裔・鉢屋賀麻党の陰謀を絡ませたファンタジー。

かつて京を追われた飯母呂一族は関東で平将門に仕えるが、落ち延びて鉢屋衆と風魔衆とに分かれた。山陰地方へ移った鉢屋衆は芸能集団を隠れ蓑に京の朝廷打倒を悲願としていた。

小次郎(将門の幼名)と五月姫(将門の娘)を復活させ、小次郎に将門の魂を託身させるのだ。儀式には五月姫(阿国)に天鈿女命の役割が求められる。

尼子氏の拠点である月山富田城を舞台に展開される物語、峻険な峰に築かれた山城。七曲りや勝日高守神社など印象深い城址である。あの日本庭園