映画「鬼婆」誰が鬼ですか、誰が仏ですか

いつのことだか、Youtubeで面白い映画を見た。「鬼婆」である。1964年の映画で、監督は新藤兼人、出演は乙羽信子、吉村実子、佐藤慶である。仏教説話がもとになっていると言う。本当の鬼は誰なのか。

南北朝時代、戦乱により男たちは、戦場に出かけている。餓えた2人の女(姑と嫁)は、殺した落武者から武具を奪って売りさばくことで糊口をしのいでいた。やがて一人の男が戦場から逃げて、小屋で暮らしている。戦場から戻ってきたとなれば、女性が欲しくなる。男は嫁に、旦那は死んだと言いよる。拒否していた嫁も欲望を抑えきれない。やがて男の小屋に夜な夜な姑の目を盗み、通うように