『行ってみたぜ』 『あたしは、まだ』 『じゃあ、今日、俺と行く?』 『今から?』 『そう、今から』 『起きたばかりだし』 『いいって、今から、迎えに行くから」 そう言って、もう、ケータイは切れてしまった。 あの坂の桜並木、まだ、あるんだ。 そう、あるよね。 桜は、毎年、咲くんだから。 でも、二人とも、あれから、一度も行ったことがなかった。遠い昔のような気がするけど、桜は、やは…
坂道は洋の東西を問わず 昔から色々な小説や映画などの舞台として 人生の 或いは生き方そのものの象徴として 数多く描かれてきました 私の好きな映画監督である大林宣彦の映画 尾道三部作と呼ばれる 「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」や 小樽が舞台の「はるか、ノスタルジー」は そこに映し出される坂道が印象的でした 歌においてもそれはしかりで 坂道は人生…
前回サイクリングをしていて、前から風が吹くのは嫌だ、ということを書いた。 でも大会やイベントならいざ知らず、個人で出かける時や仲間と出かける時は予め天気予報を調べていく。 だから予想されない風は吹いても、まあじっと我慢で頑張ることができる。 シニアにとってもう一つ嫌いなのが坂道である。 自宅で固定ローラーを回して居れば風も来なければ坂道もない。 それでも回さないと止まってしまう。 外を…