人間の認知は、まさに自分勝手。認知バイアスと言おうかヒューリスティックと言おうか、まあ、自分に都合よく認知する。 同世代の友人が、よく「孫が可愛くて!」と言って、写真が見せてくれる。しかし、一様に可愛かった試しがない。だいたい、サルかオッサンか朝潮なのだ。とりあえず、「ホントだ。可愛いなぁ!」とは言うが、ウソである。ところが、僕の孫は、めっちゃ可愛いのだ。これは絶対、認知バイアスに拠って可愛く…
大学生の時、心理学の講義で「エリクソン」を学んだ。人間の生き方と陥りやすい試練を見事に分析した発達段階説にハマったものだった。その頃は、若き悩みを克服する理論として捉えていたが、60になった今、改めて読み返してみた。この論の老年期は退職等で社会的役割が喪失して絶望感に直面するが、それまでの人生を肯定的に捉える英知で克服する事が出来、逆に、自分の人生を悲観的に捉えた人は、この発達課題を克服できない…